1.花のあとさき

作詞:森由里子
作曲:霜月はるか

桜の樹さらさらと 光る風に揺れてゐる
あの散り急ぐ花の劇(はげ)しき日々
遠き夢の如く

それは貴方の そう無口な姿
悲壮(かなしみ)を封(と)じ込めて
何を見てるの? 何が見えるの?
果てぬ空の彼方

あゝ たおやかな風になりたい
心の泪 散らすよう
よるべなき想ひ 苦しみに寄り添ひたい
うららかな陽の如く
ただうたかたの季節でも

木洩れ陽のあやとりが 解(ほど)けやがて陽が
落ちる
この一日が無事に過ぎる日々が
永久(とわ)に続いたなら

けれど貴方は 其の命を削り
たゆみなく進みゆく
明日を求めて 明日へ急ぎて
見えぬ茨の道

あゝ 涼やかな風になりたい
桜の幹の傍らで
志抱き駆け抜ける人が今は
穏やかに微笑うように
この浅葱色の空の下

未来の行方 見えないまま亦(また)
道無き道を往くのなら
信じて 還る場所が此処にあること

あゝ たおやかな風になりたい
心の泪 散らすよう
よるべなき想ひ 苦しみに寄り添ひたい
うららかな陽の如く
ただうたかたの季節でも


2.繭

作詞:mao
作曲:安瀬聖

涙はごまかせない
たとえ心を閉ざしても
痛い程の葛藤が 胸の中塗りつぶしてく

じんわりと滲んでゆく時間
消したい記憶ほど消えない
いつからか繭の中で
都合のいい未来を創り上げてただけ

願いが今 確かに今
私の羽となっても
憧れの空は あまりに遠すぎて
Ah どんなに今 自分を愛せずとも
眩しすぎる 光が朝を告げる

どうしていま私は
ここで笑っているんだろう
心からの笑顔など もぅ解らなくなっていた

夢中で描いた物語
希望はため息に変わり
理想という繭の中で
ただ怖くて逃げてた何も信じられず

想いが今 心に今
私の羽を笑う
何もない空に ただ立ち尽くしてる
Ah やがては来る 終わりを待つ事しか
出来なくって 大きな声で泣いた

何の為に私 息をしているのか
ねぇ誰か教えて
理由はあるの?解らないよ...

願いが今 想いが今
私の羽を広げ
夢に見た空は まだモノクロだけど
Ah どんなに今 自分を愛せずとも
生まれてきた意味を探したいから
この手で繭を剥がそう